部屋

きのう見た夢
 雲の向こう 消える面影
追いつけない 明日も遠くなる

なげやりな嘘
 重ねて ひとり 目をふせる
いつも背中向けた 扉

ひらいた手のひら
 の
 上で 月が昇る
同じ線
 描いて まわる

ひとりで
 歩けなくて
 いい

爪の先まで
 冷えたような 白い顔して
立ち止まったあなたが 近くなる

おとぎ話はおわり
 そっと耳うちして
逃げる天使のわな 知ってる

結んだくちびる
 を
 伝う 赤い空
同じ心 見えるから


ひとりで
 歩けなくて
 いい

上手に
 歩けなくて
 いい