まるい月さま

くだけるこころを
いいわけして
どろの谷間を
はしったが
みあげる雲のはて
うずをまいて
山むこうまで
とおせんぼ

  でこぼこの空
  はれてまた雨
  こがれた夢も
  しずくにぬれてる

あかくあかくもえ
たちつくして
風は どこから
ふいてくる

なみうつ屋根の上
夕陽おりて
ちいさなまどが
ともるころ
花ちる木の下で
さよならして
みじかい春が
おわるころ

  がらくたの町
  あるくうちに
  いつかみたよな
  夜に抱かれる

あふるる涙よ
にげてしまえ
まるい月さま
ついてくる