八百屋たんぽぽのうた

北の畑から 今朝ついた
たまねぎ ころころ ころがって
道ゆくおばさん 笑いだす
げんきな たまねぎね

 ※たんぽぽ たんぽぽ
  みんな おいでよ
  ここは おいしいお店です

つけもの上手の おばあちゃん
なすびを 山ほど 重そうに
ころよく なったら くばります
いつも ごちそうさま
 ※

保育所帰りの子どもたち
あいだにはいって おにごっこ
きもちは こんなに 若いから
おばちゃんと 呼ばないで
 ※

おひさま 浴びて にょきにょきと
なっぱが しぬほど 届きます
声をからして 売るけれど
ちょっぴり からまわり
 ※

みどりの国から やってきた
青虫もぞもぞにげだして
いつしか 恋しい春がきて
ちょうちょに なりました
 ※

おなかの大きなおじょうさん
とびでて これから おかあさん
ぷわぷわ ほっぺは にんきもの
うまれて よかったね
 ※

汗かき べそかく 百姓は
わたしの心の手本です
ちいさな みみずがみる夢を
あなたに 伝えたい
 ※

ネクタイつかれた おとうさん
大根かかえて 帰ります
今夜はぬくぬく おなべかな
一日 ごくろうさん
 ※

今日も であえて ありがとう
かさねて しあわせ 近くなる
くもった ひとみも 明日には
輝きますように
 ※

根っこのしぶといたんぽぽは
わたげがふわりと風にのり
こっそりおとした花のたね
どこかで 芽をだした
 ※